日本人には日本人にあったカウンセリングが必要です

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カウンセリングルームの現状④

カウンセリングルームでの実例

カウンセリングルームでの実例

現在のカウンセリングルームの実例でカウンセラーになりたい方は考えてみてください。

あなたは、特に無気力、焦燥感、不安感、睡眠障害が強く、仕事どころか家から動く事もやっとの状態のうつ病で、現在休職辞令が出されたクライアント(一日にルボックス100mgドグマチ‐ル100mg、ワイパックス4mg、マイスリー10mg、サイレース2mg、それらの副作用として、吐き気、手の振るえ、便秘、過食等がある)に3ヵ月以内に職場に戻れる様、適格なアドバイス、サポートが出来ますか。

互いの価値観の違いが理由で離婚を望んでいる子供の居る女性に対し、もし離婚したら、その方がその後どのような状態になる事が多いか判断が付きますか。

両ケース共、何回セッションしてもかまいませんが、いかに対応しますか。

クライアント一人ひとりによって、環境が全く異なることに適切な対応が出来ますか。

私も必ず大丈夫などと決して言えません。

何度も書いていますが、本来は受容、共感、傾聴をしっかり行う事ができ、2・3の心理療法を個々に合わせて施せれば立派なカウンセラーなのですが、それでは現在の日本のカウンセリングルームに来室されるクライアントの期待には応えてあげられません。
ましてや自分の人生経験や、自分の病歴等、全く役に立たないどころか、却って同一と決め付けてしまうカウンセリングになりがちで、マイナス面の方が多いと思います。
クライアントの方々も上記に近い状態でカウンセリングを受けるのなら、臨床経験豊富で様々な症例を扱っているカウンセラーを選ばなければなりません。
恋愛等とまず謳っているカウンセラーは心理カウンセラーとしては論外です。
ベテランのカウンセラーでも、人の人生を左右するカウンセリングは、とても難しいものです。

因みにうつ病の例で3ヶ月としたのは、中小企業の休職期間の短い所が3ヵ月で、これを超えて休む事は解雇の可能性が出てくるからです。
うつ病の平均休職期間は6か月と言われているのにです。

また、残念な事ではありますが、極一部の方は別として、現在の日本の職場では、女性が40歳以上になると特に収入面や待遇面で、まだまだ恵まれていません。今日の日本では子供の成長と共にどんどん経済的な負担がかかる事はご存知の通りです。
子供を授かったからには多大なる喜びの反面、大きなマイナス的な環境の変化があります。

現在の私達はプレゼントを貰う事に慣れて育っています。
“子供”もプレゼントだと思う方が非常に多い事に驚きます。
車が欲しい人は、200万円位の自分のお金を使わなければなりません。
家を買うには何千万円でしょう。何かを得るには、何かを犠牲にしなければなりません。“子供”も同じです。

授かったのは、自分達の性行為のプレゼントではありません。

子供を育てていく為には、相当な自己犠牲が必要です。
専業主婦は教育本に悩まされ、自分の子供がその本通りに育っていないといってノイローゼ(心理では神経症)やうつ病になる方もいます。
共働きの方は、子供に接する時間が短い訳ですから、それを2人で選択したからには、出来る限り2人とも子供と接する(ふれあう、話を聞く、一緒に遊ぶ等)時間を自分の時間の中から使わなければなりません。
これらの対応も出来ず子供の事より自分達の人生を優先して、安易とは言いませんが離婚と言う選択肢を選ぶ方たちも多くなりました。

先程とは違いますが女性の収入がある程度あるのも事実です。とにかく、離婚の答えだけをいきなり求めてきます。
どちらかはもう絶対に別れるという段階になってからカウンセリングルームに来られるのです。
うつ病の方も離婚のかたも、もう少し早く来てくれればというケースは少なくありません。これは他のケースでも同じです。

うつ病と離婚を例に出しました。
うつ病は今まで色々と書いてきましたが、臨床経験が豊富でなければとてもカウンセリングが行えないことがお分かりいただけましたか。
いくら座学で学んでもそれ以上にクライアントは自身の症例に合わせた学習を自分で行なっています。
そして、カウンセリングルームに通う4割近くは心の病の方たちなのです。
この実態にあなたは適切な教育と実習を受けていますか。
逆の立場であなたの養成機関で指導された方にあなたは自分の心の病を相談しますか。

また、離婚では敢えて一般論を書きました。
このぐらいの事なら自分でもアドバイスができると思われた方もいると思います。
しかし、カウンセラーは正論をクライアントに説くだけでは何の役目にもなりません。
その方たちをどう納得させ、本心より実際に実行させる事が出来るかがカウンセリングスキルと成るのです。

養成機関で習った事だけで臨床家にはなれません。
更に習われた各種欧米流の理論をそのまま実践されるのは日本人の気質とのずれが大きく無理が生じると私は思っています。

これらが現在のカウンセリングルームの現状で、カウンセラーは多種多様な相談に迅速で、適切な対応ができなければなりません。
クライアントが多く集まるには、その由縁が必ずあります。
断っておきますが、時間をかけて自分を改善する方やリフレッシュ、自己啓発のためにカウンセリングを受ける方もいます。

カウンセリングをお考えの方はカウンセリングルームの選び方を読まれてください。
カウンセラーになりたい方はこれを読まれるとかなり引いてしまうかもしれませんが、それでも職業としたい方は、カウンセラーになりたい方のページをお読みください。

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