医師とカウンセラーの違い
カウンセラーは、日本に一人居るか居ないかの全てを見抜ける占い師でも、何でもありません。
やはり基本であるクライアントを理解する為、また、クライアントも気付く為の数回の傾聴セッションは必ず必要です。
また、カウンセリングの料金の問題も大きいと思います。平均で50分1万円前後です。
話を聞いてもらうだけで何の解決策もらえず、この金額を理解される方は少ない訳で、それでも来室される方は前述の通りになってしまいます。
更にこの状況で来室される方は、高学歴・高収入の方達か、様々苦しい生活をしている方の二極になりがちです。
前者は単純に金銭面に関わりますが、例えば「うつ病」で休職中の為、6割の傷病手当しかもらってなく、その中から各種の保険等が差し引かれる中で、いつ解決出来るか分からないカウンセリングに高額な料金を払える方々で限られてしまいます。
後者は、潜在的な心の病やAC(アダルトチルドレン)、世間と上手く関われない、常に生きにくさを感じながら生活を続けている方々で、何故か他の方と同じようなパフォーマンスが出せず続けて働けない等、とにかく現状を何とかしなければならない方達で、カウンセリング料金の為、様々なものを切り詰めて来室されるか、親などの援助を受けている方です。
中間の方は30代前後の独身の女性が多く前、後者の方より本来のカウンセリンが進められる方もいらっしゃいますが、それでも共通なのはやはり、どうしようもなくなってからの来室がとても多い事です。欧米でよく言われているような、ゆったりと年月をかけたカウンセリングが出来るのは極一部の方だけです。
最も欧米でも日本ほどでないにしてもその様なカウンセリングを受ける方は一部なのですが。
因みに、クライアントの男・女比ですが、30年程前までは7対3で女性の方が多かったですが、最近は半々に近いくらいまで男性が増えてきました。
これは後で述べる「心の病」の方の急増にも関係がありますが、近年女性専門のカウンセリングルームが多いからです。
調子に乗って言わせてもらえば、女性専門にする意味が全く分からないルームがあります。
男性と1対1の個室で危険が一番との理由の様ですが、まずその様なクライアントは来室されませんし、一人だけでカウンセリングルームの維持はとても難しいものです。
ルームの選び方にも書いていますが、おそらく臨床経験の少ないカウンセラーのルームが多いと思われます。
また、先程触れましたが30年位前から心の病の方の来室がすごく増えました。
現在ではメンタルクリニック内にカウンセラーが所在するケースが増え少し割合は減りましたが、それでも来室者の4割くらいが心の病関連の方達です。
この方々も本来のカウンセリングを理解している方は極少数です。
私は私論ですが次の様に、医師とカウンセラーの職種の違いでこの方たちへカウンセリングの必要性と効果を説明しています。