カウンセリングルームでの実例
現在のカウンセリングルームの実例でカウンセラーになりたい方は考えてみてください。
あなたは、特に無気力、焦燥感、不安感、睡眠障害が強く、仕事どころか家から動く事もやっとの状態のうつ病で、現在休職辞令が出されたクライアント(一日にルボックス100mgドグマチ‐ル100mg、ワイパックス4mg、マイスリー10mg、サイレース2mg、それらの副作用として、吐き気、手の振るえ、便秘、過食等がある)に3ヵ月以内に職場に戻れる様、適格なアドバイス、サポートが出来ますか。
互いの価値観の違いが理由で離婚を望んでいる子供の居る女性に対し、もし離婚したら、その方がその後どのような状態になる事が多いか判断が付きますか。
両ケース共、何回セッションしてもかまいませんが、いかに対応しますか。
クライアント一人ひとりによって、環境が全く異なることに適切な対応が出来ますか。
私も必ず大丈夫などと決して言えません。
何度も書いていますが、本来は受容、共感、傾聴をしっかり行う事ができ、2・3の心理療法を個々に合わせて施せれば立派なカウンセラーなのですが、それでは現在の日本のカウンセリングルームに来室されるクライアントの期待には応えてあげられません。
ましてや自分の人生経験や、自分の病歴等、全く役に立たないどころか、却って同一と決め付けてしまうカウンセリングになりがちで、マイナス面の方が多いと思います。
クライアントの方々も上記に近い状態でカウンセリングを受けるのなら、臨床経験豊富で様々な症例を扱っているカウンセラーを選ばなければなりません。
恋愛等とまず謳っているカウンセラーは心理カウンセラーとしては論外です。
ベテランのカウンセラーでも、人の人生を左右するカウンセリングは、とても難しいものです。
因みにうつ病の例で3ヶ月としたのは、中小企業の休職期間の短い所が3ヵ月で、これを超えて休む事は解雇の可能性が出てくるからです。
うつ病の平均休職期間は6か月と言われているのにです。