誤学習による心の傷について | 東京 カウンセリング銀座ルーム
梅雨明けはもう少し遅くなるのでしょうか。2週間くらいにわたる豪雨により、九州から甲信越に到る各地にかけて甚大な災害が起き、被害にあわれました皆様に心よりお見舞い申し上げます。本来ならあと3日で東京五輪の開幕を迎えていたはずです。実は私の誕生日でもあり個人として特別な記念日だったのでとても残念です。
まして主役となるアスリートの方々には気持ちを維持しながら来年に可能性をつなげることは大変難しいことと思いますし、今までの練習環境と異なることも多く様々な困難があることと存じますが、是非乗り越えていただきたいと応援しています。
先日のカウンセリングであるご相談者様とそれぞれ各人の人間としての成熟度、完成度について、例えば日本人だと早い方で40歳、多くは50歳から60歳くらいまでには熟していたいと考えられる方が多いのではと話させて頂いた折、では到津は何歳くらいで、何故そう思われるのかと鋭い質問をされました。
一瞬還暦も超え誕生日も近いことから個人の感覚とはいえ、成熟や完成と話した手前人様にとても恥ずかしくて話せないと思いましたが、60歳を過ぎてから普段感じている体力をはじめ目・耳・歯などの各器官が顕著に衰えたが、それらを補う以上に今までの経験値から自然と身についていたものにより、多少の有事があっても適応する力は備わっているので、やはりこの辺りではないかと答えましたがご納得されましたかはわかりません。
人は皆対人関係から生じる誤学習をしており、その中でも強烈・恐怖・継続(繰り返される)なことなどにより心に深い傷が残り、さらに自動的に思い起こされることによりメンタルに様々な症状が引き起こされることがあります。
抑うつ症状、パニック障害、各種神経症やトラウマ、PTSDなどと診断されるものなどの心の病では、誘因が過去の不適切な対人関係から生じる体験による方も多く、アダルトチルドレンと言われる機能不全家庭で育ったことにより、様々な障害が生じお悩みになられている方も残念ながら多くいらっしゃいます。
過去の対人関係から生じる誤学習の中で強い心の傷を持っている方は、その誤学習をさせた、受けた対象人が人として、或いは親として未熟な時に受けた心の傷だと意識されることにより、少しでも、僅かでも緩和していただきたいと思っています。
2020年07月21日 15:24