日本人には日本人にあったカウンセリングが必要です

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心理学では先読み不安は9割以上その通りにならないと実証されています

東日本大震災から10年がたち3月11日の前後10日ほど各メディアによる特番や様々な情報に触れ、復興の遅れ、特に原発の処理が進んでないことを改めて意識すると共に、自ら普段の関心の低さ、何も関われていないことに心苦しい思いがしています。
 
大震災の直前まで政府の広報的なコマーシャルで日本の電力は水力、火力。原子力で3等分していることで電力は安定且つ持久的に供給されていると広報され、ライフラインに関わる事はこのようにバランスがとられて守られているのだと認識していました。
 
震災後原発の代替は確立されておりませんし、福島原発の廃炉作業では特に汚染水、デブリ、核燃料の処理も計画通りに進んでなく、現場で作業されている方は緊張のなか慎重に作業を進めていただきたいと思いますが、かなりの年月がかかることで、残念なことに地元に戻ることを諦めた住民の方も多くいらっしゃり気持ちは重くなります。
 
実は私も10年前の震災時の対応で深く反省をしていることがあります。
10年前の3月11日も今と全く変わらず東京銀座ルーム6号室でカウンセリングを行っており、発生時斜め対面に座られていた相談者様は足が不自由で杖を使われ、ほぼ毎回奥様が付き添われて1年毎週通って下さっていた方でした。
 
既にご相談内容は解決して4月から職場に復帰されることが決まっていて、当日は通勤のリハビリも兼ねお一人でお越しになられ、カウンセリングというより終始和やかな雑談をしていた終了間際に震災が発生し、東京の銀座でもすごい揺れを感じましたが「かなり揺れますね」と二人で普通に話をし、いつもと変わらずに私はその方の退室を見送りました。
 
次の方がお越しにならないのでこの地震はどうなっているのか。
事務所も自宅とも連絡がつかず、受付に確認すると東北を中心に大地震が発生していると知らされ、すごい揺れが長く続く地震があったにもかかわらず、足の不自由な相談者様を外に送り出してしまったことに大変心配し、自分の配慮無き行動を恥じました。
 
普段は直接相談者に電話することはないのですが翌日その相談者様に連絡を取ると、外に出ると大変な状況で電車は止まり銀座なのにタクシーを見ることもなく、近くの帝国ホテルに辿り着いたら、部屋に空きはありませんがお気兼ねなくロビーを使ってくださいと1泊休ませてもらい大丈夫でしたと伺いました。ホテルの機敏な対応に感謝と自身の有事の際の判断力のなさを深く反省しました。
 
以後は大きな揺れを感じますと必ず被害状況を確認してから退室していただくようしています。
 
何年も前から各方面に高確率で数年の間に巨大地震が発生すると専門家が指摘しており、政府、自治体をはじめ各々で対策や備蓄をされていることと思いますが、やはりとっさの各自の状況判断が大切だと痛感しています。
 
一方で日本人の多くは将来の想像、予想を悪いこと、ネガティブなことに描きやすく、過度になると常に頭の中をその思いに覆われ、時には必ずそうなると信じ込み通常の暮らしが保てなくなる方もいます。
 
心理学などでは先読み不安は様々な角度から数多くの検証がされ92% ~ 98%がその通りに起きないと実証されています。
 
災害に対する備えは必要ですが過度の不安や緊張を意識することは心身に多大な負荷、ストレスをかけますので、今大事な生活を楽しむことができなくなりますし、時にはそのうち漠然とした不安と称される何が不安なのかさえもはっきりわからなくなることに苛まれることにもなります。
 
ある日突然めまいや動機、息苦しくなり発汗とともに強い不安や恐怖が起きる症状がパニック障害で、また同じことが起きるのではと意識することを予期不安といいます。
私はこの予期不安を意識しているとパニック障害にもなると思っております。
 
いずれにしても普段からストレス過多の生活をしないことと、ストレスを自分にかけすぎない考え方が大切で、特にほぼ起こらない先読み不安を続けている方はメンタルに限らず心身の疾病のもとにもなりますので、極力感謝すべきこと、楽しいことへ意識を向けることをお勧めします。
 
2021年03月22日 18:17

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