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各人の使命感について|東京 カウンセリング銀座ルーム

先日神奈川県医師会副会長の「お願い」と題された文を読みました。
神奈川県の医療従事者は1月6日に日本で最初の新型コロナウイルス感染罹患者への対応をしてから、あのクルーズ船が横浜港に着岸、更に初めての死者が県内の病院から出るなど、今日まで長期にわたり英知と精力をつぎ込み心身共に疲労困憊されている中、強い使命感だけで頑張っておられる様子がよくわかりました。

全くの私事ですが同時期に娘の受験があり、大手家庭教師会社からベテランの優秀な先生を自宅に派遣して頂きましたが、会社のシステムで教師は単に勉強を教えるだけで、各大学の情報や進路指導、受験申込み方法などは会社の事務方と細かいやり取りをする決めになっていました。

当初から違和感があったのですが、その事務方達が年末年始休暇として全員(何百人)が連続で10日間休むとメールで知らされ、受験生にとって一番大事な時期に、その使命感のなさに唖然としました。

今、使命感で命をかけて従事されている方々のことを思うと、一方でこんな使命感のない仕事をされている方がいることに、職業とは、会社とは、各自の使命とは、と改めて考えます。

神奈川県医師会副会長の「お願い」に戻りますが、お願いの中で私は、「現時点で今問題になっている新型コロナウイルスの専門家は世界に一人もいない」ということを最も強く訴えたかったのだろうと捉えました。
マスコミ、コメンテーター、そして過っての感染症を対応された専門家や、今戦場となっている現場に直接関わってない医師たちが発する様々なコメントにより、全国の現場で混乱が起き、不安、恐怖等が一層増すことを分かってほしいと願っているのだと思いました。

取り上げられている方々もそれぞれの使命感で発していることとは思いますが、私も対人8割減を実行するため、週の前半の活動を休止しており、自宅でテレビを見る機会も多く、敢えて「お願い」とお伝えするお気持ちがとてもよくわかります。

大きな災害や凶悪な犯罪等が起きるとマスコミ、コメンテーター、専門家の方々がそろって口にするのは、被害を受けた方への「こころのケア」が直ぐに必要だと声を揃えます。

この度も国や各自治体で心の相談窓口・法律の相談窓口・助成金相談窓口等が設けられ電話番号が示されています。

他の分野は分かりませんが、心の相談窓口での相談には答えは無く、相手の顔も表情も分からない、事前に相談内容すらわからずに電話口で対応することは大変難しく、心身ともに疲弊します。
相談電話はたぶん鳴りやまず、休むこともできない状況となっていることと思います。
経緯は分かりませんがご対応されていらっしゃる臨床心理士、精神保健福祉士、心理カウンセラー、心理相談員などの方々に心から敬意を表します。

一方でマスコミ、コメンテーター、専門家はこのような有事では直ぐに、すぐに心のケアが大事、心理カウンセラーが駆けつけるべきと発しますが、心の相談窓口でご対応されている方々が普段どのように過ごされているかわかっているでしょうか。

公務員的な方を除けば心理職の多くは普通の生活が出来るほどの収入がなく、心理カウンセラーのほとんどは生計の為にいろいろな心理関係の仕事を重複されていることをご存知でしょうか。
すぐに心のケアを手伝ってあげたくても駆けつける時間が取れない方が多いのです。

心の専門家としてマスコミに出られている方の殆どは心理学などの学者で、実際に現場で心理カウンセリングを行っている臨床家ではありません。
神奈川の現場の医師達も今マスコミで意見を発している方は、この度のウイルスの専門家ではないですねと念を押したい気持ちがよくわかります。

多くの相談者に頼られている臨床家は、その方達への使命感で駆けつけられない方も多くいると思いますし、忙しい中時間を作りご対応されている方も使命感で行動されている方です。
ごく極一部だと思いますが大変難しい電話対応となることを分からずに、傾聴技法しか身についてないのにボランティアとして参加されている方がいらしても使命感からかもしれません。

この度のことが終息したら感染症に対しては様々な角度から「備え」がされ、有事以外はさほど忙しくない医療関係者が居ても当然と考える人が多数となるかもしれませんが、残念ながら心の相談窓口で献身的に奉仕された臨床心理士、精神保健福祉士、心理カウンセラー、心理相談員などの普段の生活は何一つ変わらないのが今までの現実です。


三日前にお礼のお手紙をいただきました。その方は私のような相談内容で、この緊急事態宣言の中、東京の銀座まで交通機関を使ってカウンセリングに行くことが正しいことなのか相当迷われていたそうです。

私のHPを読んで心理カウンセリングで相談に来られることは不要不急の外出ではない。すごく重篤な方を勝手にイメージして自分の悩みと比べる必要は無く、相談内容に重・軽など一切ないと書かれていたので、家族がこんな時にどこに行くのと止められもしましたが、決断しお越しになられたそうです。

カウンセリングを受けて直ぐにその観点から考えてみればと、20年ぶりにしこりが抜け、また今までネガティブなことだけをどれだけ自分ですり込み続けていて、頭の中が常に混乱していたことに気付かれたと書かれておりました。

お手紙には書かれておりませんでしたが20年の歳月の中でふと気付くと、踏切の前に立ち止まっていたり、ホームで電車に吸い込まれる気がしたことが何度かあったと話されていました。

今は外出しないことが正しいのでしょうが、今どうしても相談したいことがある方は他者との比較や人の目を気にすることなく、自分の相談に適したところを探し、ご相談に行かれることをお勧めします。
新型コロナ問題とは直接結び付かないことも方々に波及し、様々なお悩みが多くなっているはずです。

今心理カウンセリングに行きたいとお考えの方々の背中を押すことは、今、私の使命だと思っています。
2020年05月01日 15:20

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