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論理療法・自律訓練法の改善方法と来談者中心療法の注意点 カウンセリング東京銀座ルーム

小雨の中に紫やピンクの花がしっとり溶け込むアジサイから、ギラギラギラ輝くお日様の陽をいっぱいにあびて、周囲を明るくするヒマワリにバトンタッチされ夏本番を迎えています。

アジサイの話は時期的に少し古くなりますが6月中の報道や天気予報・旅番組でレポーターが傘を差しながらきれいに咲き誇っているアジサイが映し出され紹介されていました。

中でも鎌倉のアジサイの名所としてあるお寺が何回も取り上げられておりましたが、20代、30代を鎌倉で暮らしていた私にとって鎌倉のアジサイ寺と言えば今年取り上げられているお寺とは別で、代表格のお寺は一ヵ寺で、稀にもう一つのお寺と決まっていました。

この二寺ともアジサイも含めて私が知っている40年前から境内の趣は変わっておりませんが、近年取り上げられることが多くなった鎌倉のアジサイ名所のお寺は、当時立派なご本尊様と青森の恐山と同じ小さな風車が境内に無数に奉納されていて、正直あまり明るいイメージのお寺ではありませんでした。
こちらのお寺の境内や習慣はどんどん変化し、近年では四季折々の花に彩られる華やかなお寺となり、参詣者も海外からの観光客も増えいつもにぎわっています。

先日から奈良の法隆寺では維持管理費用のためクラウドファンディングを募られたと聞きましたし、日光の東照宮も社殿の維持管理だけでなく、雪が積もった多数の杉の大木の倒壊から社殿などを守るためにも相当な経費が必要で拝観料を高額にせざるを得ないと伺ったことがあります。

社寺仏閣に限らず日本の文化・歴史とともに残されたものをどう維持していくか、特に金銭で難しい面が多いのではと思います。
普段関わりがない生活をしていると、自然とそのまま残されているのが当たり前のように感じていることに反省しますし、歴史あるものでも時代に合わせて変化させていくことも大切なことかもしれないと思います。

心理療法も私がかかわってから当然新しく提唱されたものが数多くあります。
また、心理に関わる用語も多数作られたり発信され、ネット上ではそれぞれの属性への定義らしきものが記されたり、チックリストまで提示されているものもあるようです。

カウンセリング中に相談者から教えてもらう事も多くなりましたが、10年位前から新しい心理療法、トレーニング法などはごく一部しか取り入れておりません。
新たなものは若い心理カウンセラーに研鑽を積んでもらいご自身なりに体系化され、相談者に役立てていただけばと考えております。

このようにお伝えすると古い心理療法しか使わない心理カウンセラーなのかと思われるかもしれませんが、新しきものを修学、研鑽して体系化、自分のものにするにはかなりの時間がかかりますし、それらを相談者に施して良い結果の方が多くなるまでには更に時間がかかります。

カウンセリング東京銀座ルームに相談に来られる方のほとんどが私の心理臨床経験の長さを来室基準とされており、ご相談内容をその方の性格や思考、行動面など分析、鑑みて、これまでの相談者から似たような方々から得られた経験を基に、効果のある心理療法やその独自の改善技法の組み合わせと心理トレーニング術を施すことにより、現在も一定の評価をいただいております。

30年前から各種心理療法を日本人に合わせた技法の研鑽を続け、現在までほぼ変えずに施している療法もありますし、欧米で体系化された療法の核心の一点に絞り独自に改善の繰り返しを継続している療法、技法もあります。

30年以上前から日本の多くの心理カウンセラーが使用する心理療法の代表とされるもので日本発祥の内観療法、森田療法はほぼ変えることなく要点を使っています。
また欧米からの代表格として来談者中心療法・認知行動療法・自律訓練法が挙げられますが、こちらはそれぞれ30年かけて私独自の改善を重ねたり他の療法と複合して施しています。

例えば相談者の話をしっかり傾聴・受容・共感して相談者自身が自身の問題点を整理し、自ら改善のための気づきを導き出す来談者中心療法は、日本では心理カウンセリングそのものとの考えが根強いですが、私は変えるというより気をつける点として、相談者ご自身がカウンセリングで変化されたことをそのまま共感していると、カウンセラーがコロコロ変わると取られてしまうことを注意しています。

ただこの点に注意しすぎると来談者中心療法そのものが崩れますので、長く通われている方には難しい療法ともなる面もあります。
そのため傾聴・受容の中で私が改善してほしい言葉を何度も同じく繰り返して話し、記憶の上塗りをしてもらっています。

認知行動療法では広義で含まれるとされる論理療法のA(出来事)・B(受け取り方、認知の仕方)・C(結果や感情)理論を最も多く使用し、Bの変容の為ポジティブな思考や、合理的な考え方をどんどん書き出していく方法が一般的に行われます。
私は「何なにの為に」そのような思考になるのか、その「何なにの為の」取り換えることから導き出された受け取り方、認知の仕方を書き出すのではなく、時々(極端に多くや正確にする必要はありません、気の付いた時で十分です)に頭の中で繰り返すことにより、こちらも認知のすり替え、上塗りを徐々に行ってもらうようにしています。

新しい心理カウンセラーではあまり使われなくなった自律訓練法はその効果が最も出やすくするため、五感をたっぷり意識してもらう誘導方法を数点あみ出した技法に切り替えて、弛緩法にプラスして他者暗示、自己暗示法としてよりシンプルで効果が得やすく改善しています。

古きよきものをそのまま使用していたり、改善を繰り返して私独自の心理カウンセリング技法として取り入れていますが、各心理療法は記を別に詳しく取り上げていきたいと思っております。


尚、上記事は少し思うところがあって公開を遅らせました。

 
2022年07月01日 15:27

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