依存症・アディクション(嗜癖) カウンセリング東京銀座ルーム
先日後輩が電話で最近よくわからない言葉が巷にあふれていて、ついていけないです。カタカナ表記や何語か分からないような造語、ビジネス用語やギャル語が氾濫していてカウンセリングで困りませんか。エスディージーズなんてよく聞きますが何もわからないですよね。と尋ねられ、とても困っているが年のせいだけでは済まされない状況だよねと答えましたが、彼は大学時代から語学が堪能で商社勤務も長く私とは全く違うと思っていましたので少し安心、心も軽くなりました。
カウンセリング中でも相談者からもSDGs(エスディージーズ)って分かりますかとたまに聞かれ、カウンセリングでは知ったかぶりをすることは良くないと意識していて(正直たまにしてしまうのですが、対面カウンセリングではほぼ相談者に気付かれます)首を振りながら分からないと答えています。
温暖化対策として一人一人が意識し対応すべきことは、個人が取り組むSDGsの中にたぶん含まれていると思い、我が家では節電を徹底することにしています。
東京オリンピック開会式の時に国立競技場を中心に都内の夜景が映し出され改めてきれいな都市だと思いました。
ただ節電を観点に考えると祝日の20時過ぎにオフィスビルに煌々と明かりが輝いていることは、イベントや期間限定のイルミネーション等とは違い、たぶん日常となっている事でしょうから、どうなんだろうとも感じています。
節電ですが私たちは電気に依存しすぎてないでしょうか。大袈裟に例えれば空気とは異なるとは思いますが、水と同じく知らず知らずに国民全員電気依存症になっていて、電気がなければ全く生活ができなくなっています。
(依存症とはあくまでも医師が診断するものですが、以下の記事では一般的にそう言われるだろうと自身、他者判断を含ませていただきます)
依存症とは自己コントロールがつかなくなり、やめなければと思っていても繰り返してしまうことで、アルコール依存症・ギャンブル依存症・薬物依存症(医師の処方薬でも起こることがあります)などが頭に浮かぶかもしれませんが、最近ではやめなければいけないという認識もなくネット依存症・ゲーム依存症と言われる方も増えてきて、本人に意識がなくても様々な負の影響が出てきている方がいらっしゃいます。(両依存症とも精神医学では現時点で病名とされてないはずです)
以前は~依存症という病名は限られた2、3しかありませんでしたが、今日では医師が~依存症と多種の依存症名で診断しますし、一般的にも素人判断で依存症とわかることが多いと思います。
また、広義では依存症はアディクション(嗜癖)と呼ばれる特定の物質や行動、人間関係において心身の健康や生活を苦しめる性向も含まれますので、買い物依存・恋愛依存・セックス依存・抜毛症、過食症、拒食症や自傷行為なども依存症に含むという見方もできます。
私たちは日々ストレスを受けていますし、時には過度の緊張や不安状態が続くこともあります。それらを緩和する意味も含めて生活の中で楽しいこと、好きなことを行って心身の調整をしています。
生活の中で趣味・嗜好、習慣などを試しているうち、たまたまその人にとってピッタリはまるものに出会い、強い快楽、喜びという感覚を得ると脳は報酬(ご褒美)と認識します。
過度にはまり次々と同じもの(こと)を繰り返すと脳本来の情報伝達が上手くいかなくなり、勝手に暴走するようになります。
報酬を求めて行動はどんどんエスカレートし、自分では制御できない状態になってしまいます。
ギャンブルで感じるスリルや興奮、ダイエットで食事を抜いて体重が落ちた時の達成感、リストカットをすると辛い気持ちがやわらぐ、スッキリする感覚などが脳の中で報酬を求めていることだと分かってきています。
報酬を求めて行動はどんどんエスカレートし、自分ではコントロールできない状態になってしまいます。
このような状態になり脳に快楽=報酬(ご褒美)を与え続けると、次第に脳からご褒美の欲求が強く起こり依存から依存症になっていくと捉えられています。
何かの依存症の方に対して改善できないのは精神が弱いだとか、気合が足りない、本気で取り組んでない等は関係がなく誰にでも起こりえることで、医師に依存症と診断される状態になると専門家や専門施設を使われても改善は難しく、時間がかかることがお分かりいただけると思います。
依存症になる前に自ら或いは周囲の方が気付き、改善するための行動をしなければなりません。
早く気づけばやめようと思った時間、日、期間は必ずやめることから取り組み、そのやめる時間、日、期間を徐々に増やすことや、代わりになるもの(こと)、ストレス解消方法などの種類を増やすことにより依存症に移行することが防げることも多いと思います。
何か気になる依存があったら取り組んでみてください。私は毎晩の晩酌を日によって意図的に抜いたりして取り組んでいます。
2021年11月10日 15:45