リズム睡眠障害 | 東京 カウンセリング銀座ルーム
梅雨に入り東京は雨の日が続たり、気温や湿度が日々大きく変わり皆様体調の管理に気を使われていることと思います。長年カウンセリングをしていると、うつ病や適応障害、自律神経失調症、パニック障害などの心の病に罹っている方に限らずメンタル不調や体調不良のご相談が多くなる時期があります。
うつ病が冬に増えることをご存知の方も多いでしょうが、梅雨の時期も心の病に限らず気分の波が大きい・イライラが強くわずかなことでも怒りがこみ上げる・漠然として不安が続く・強い焦燥感に覆われる等の相談が多くなります。
冬季鬱は日照時間が少ないことが誘因の一つですが、梅雨の時期も当然陽を浴びにくくなりますし、湿度がかなり高くなる日も多く、気分的にもスッキリしないので、このようなメンタル不調や仮面うつの症状でもある強い疲労感、だるさ等が続く体調不調を訴える方が多くなります。
またゴールデンウイークで長期の休みが続き普段の生活習慣が変わることによる心身の不調もこの時期に出やすくなります。
特に会社や学校が再開されて2週間から1ヵ月ほどで多いのが睡眠時間の変化、なかでも入眠時間の変化による、リズム睡眠障害という日中に強い眠気を感じ、集中力の低下や倦怠感、抑うつの症状を生じる障害になることもよくあります。
リズム睡眠障害と診断されるほどではないにしても、6月の初め頃からこの障害に似た症状が続く方は多くいます。
ゴールデンウイークに夜ふかしから睡眠時間が遅れ、起床も大幅に遅くなるケースはよくあることです。
休みが明けて学校や会社が始まり遅い入眠は変わらず、起床時間だけが早くなることにより、当初は緊張感から睡眠時間が短くなってもすぐにメンタル、体調の不調に現れませんが2週、3週とこのリズム(睡眠時間が今までと1時間以上短くなる)で生活すると、梅雨時に外出が少なくなり日照時間の問題と閉塞感などからこのような症状が出ます。
海外旅行の時差からもリズム睡眠障害が起こることもよくあります。
もうお気づきだと思いますが今年は新型コロナウイルスにより自宅で仕事や勉強することにより、通勤、通学がなくなり入眠時間、起床時間ともに遅くなる生活が続くと、リズム睡眠障害など日常の生活習慣の変化によるメンタル不調、体調不全が起こりやすくなります。
新型コロナウイルスによる生活習慣の変化には、皆様それぞれのご対応をされていることと思いますが、梅雨の時期でも散歩など陽にあたる時間を作り、散歩に限らず体を動かし体に心地よい疲れをかけ、睡眠時間を大きく崩すことなくご生活されますことをお勧めします。
入眠に関してどうしても寝付きにくくなることもありますが、私がこの時期に相談者にお勧めしている速やかに寝付く方法として、入眠時間をしっかりと決め、時間前には読書、スマホなどお好きなことをしていただくことは良いのですが、布団の中では行わず別の所で行い、時間になったら、或いは眠気を感じたら途中でもすぐに布団の中に入ると眠りやすくなります。
また、体をいったん冷やすことも眠りやすくなりますので、入眠時間の1、2時間前までに入浴を済ませ、入眠時間10分くらい前に室温を3度ほど下げ体をクールにし、室温を戻すと寝入りやすくなりますのでお試しになってください。
2020年06月30日 14:11