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アダルトチルドレンや生きづらい方のトラウマ緩和 カウンセリング東京銀座ルーム

このホームページを全面改版するときに相談者、心理カウンセラーどちらの側にも参考にしていただける情報を沢山載せることを目標に、30年使っていた旧サイトの記事などを盛り込んで2年前に制作会社も変更して全面リニューアルしました。
年始めから古い記載事項の修正や新たな情報記事を毎週更新していてこのブログへの記事は久しぶりになりになります。

この間に様々な社会情勢がありましたがコロナ禍問題や特別な記念日、大きな自然災害などすべて記憶から取り消されるくらいウクライナで起きていることに心が痛みます。
天災や突発な事故などで死傷された方々に常々悲しい思いをしますが、ウクライナのことは人為の計画によって多くの命を失わせるもので心痛の極みです。

この間に個人でも強い悲しみがありました。
幼稚園から大学まですべて同じ学校に通った親友が亡くなり心が悼んでいます。
共に家が近所だった幼稚園は覚えていませんが、小学生から遊ぶようになり特に中学、高校ではほぼ毎日登下校を同行して、良いことも悪いことも多くのお初は彼とでした。共にやんちゃでしたが彼の温厚さで大きなケンカをすることもなく、朝の6時すぎから夜9時、12時、時には朝帰りまでよくくっついていられたと不思議です。

なかでも高校1年の夏に学校、各所属クラブに許可なく、嘘をついて2週間二人で北海道を汽車、バス、船を使いながら端から端まで歩き周ったことは私の自分史のトップ事項に残ることは間違いありません。
この思い出だけでなくその後も汗をかき、苦戦、無理して辿った同じ所を少し金銭に余裕ができ、再度新幹線、飛行機、車で楽に目的地や観光地に着いても何か感じ入る気持ちが薄い気がします。

大学から専攻が異なり、卒業後私が神奈川に拠点を移したことで数年に一度飲むかの関係となっていて、これだけ深い親交があっても日々の生活から何かなければ彼と共にしたこと、過ごした時を思い出すこともありませんでしたが、亡くなってから時どきに思い出るようになっています。

カウンセリングのご相談内容がアダルトチルドレン、生きづらいなどの根本原因は過去、特に心の成長期(幼少期、思春期、青年期)の強烈な負の記憶(死を意識するくらいの)か、心に残したくない嫌な事柄を継続的に繰り返されたことにより起こります。

これらは後々まで心的外傷(こころの傷)いわゆるトラウマとして心身に様々な影響を生じさせ、一見他者からは普通に見えても自身には大きな障害がつきまとうことになります。
トラウマから生じる心身の障害は大きくは精神面と性格面に分けられますが共通(混在)する面もかなりあると思っています。

精神面では多種の精神疾患(こころの病)を呼び起こしそれぞれの症状が出ます。中でも我慢する、こらえる、耐える習慣から抑うつ状態が常にあり、精神の不安定や神経過敏から生活活力のパワー不足を生じることが多々あります。

性格面では嫌な事柄への警戒心からネガティブ思考となり、常に最悪のケースの回避を意識して行動、発言し、その対応でよかったかの自己反省会を行う習慣がついたり、喜びや感動、快楽などの感受性が鈍くなり消極的な性格傾向となりがちで社交性も薄れます。
自分より他者がどう思うかが物事の判断基準となり、自分軸の形成が弱く、溌溂とした自己表現ができなくなります。
それらは落ち度なく過ごすことに注力するため完璧主義な性格傾向にもなりがちです。

トラウマから生じる障害によって生きづらさや生きにくいと感じながら社会生活をしていくことは大変なことです。
アダルトチルドレンからの脱却、開放や生きづらさの改善には受けたトラウマへどのようなアプローチをしていくかになります。
しかし病名でもなく定義もないので精神科・心療内科では的確に対応する処方薬はありません。

よくトラウマとPTSDの違いを聞かれることがありますが、ざっくりお伝えすれば、PTSDは疾病としての診断名でトラウマはその原因となります。
またトラウマからPTSDに移行すると何気ない時にトラウマに関する事象が浮かび上がり、恐怖や辛い体験に苛まれることが診断基準の一つになりますが、診察することが役割でない私はトラウマに苛まれている方は先に書いた障害が顕在していたり、突発的ではなくても何かのきっかけで思い出すことも多く、あるいは常に意識しているのでPTSDと精神的負荷は変わらないと思っています。

重ねて辛いことは親や兄弟、同級生などから受けたトラウマは心的外傷をつけた側、つまり加害者側の意識の低さにあり、繰り返されるたびに傷は大きく深くなっていきます。
社会人として独り立ちしても身近な加害者の存在は接点が多く、何気ない接点も過ってのトラウマの事象が記憶の中ではさらに強い心の傷の重ね着の繰り返しとなり、記憶の更新を繰り返すことになります。

トラウマから生じるアダルトチルドレンや生きづらさは本来精神科・心療内科の医師では処方薬がないこともあり治療ができません。
心理カウンセリングでも時間がかかることですし、記憶を除去することはどのような心理療法でも無理ですし、催眠療法などでも同じだと思います。
しかし心理カウンセリングでかなりトラウマをうすれさせ、トラウマから生じた精神症状の改善や生きにくい部分の性格・思考・行動の変容方法のアドバイス、トレーニングの指導はできます。

できます限り早く楽になっていただくには、先ずトラウマから生じている怒りや悲しみが爆発寸前になっている方にはその思いを徹底して吐き出してもらいます。
この状態では来談者中心療法はとても効果があり、相談者はカウンセラーに限らず必ずしっかり話を聞き、受け入れ、共感をしてくれる方がいれば吐き出されることがよいのですが、聞き手が素人の方には難しいことも多く、相談者も遠慮しがちになりますのでカウンセラー以外では難しいことを認識してください。

この過程を済ませ、或いは飛ばすことの出来る方には心が疑いなく安定する状況、身の安全を強く意識出来る環境づくりに取り組みます。
トラウマを薄くするためには一重に思い出す機会を減らすことと、心がなんの警戒心も持たなくてよい安心できる居場所、環境づくりができるかになります。

そのためにはトラウマを重ねた加害者との接点を極力なくすこと。
そして心を開くことができる、多くの面で信用できる友人やパートナーの構築が大事な作業となりますが、行うにはトラウマによって誤った、偏った思考や行動の変容をしていかねばなりません。認知行動療法や自己暗示法などが効果あります。
出来れば次に同じく生きにくいと感じる偏った性格の部分改善も行いたいものです。

どの過程でも並行していただくことはトラウマ以外の心身にたまっているストレスの解消と緊張を緩めるトレーニングになります。
私はカウンセリング中に旅行先の詳しい説明や感動したシーンの経緯などを話してもらいます。
このことは心身を弛緩させ、新たな良い、楽しい、興奮するなどの記憶の塗り替えに役立ちますので、一人でも行ってもらっています。

亡くなった親友と数えきれないほどの良い経験、ともに感動したシーンがありましたが、日々接点がなくなると思い起すことは極わずかとなっていました。
亡くなった悲しみから思い出すことが多くなり、当分は悲しみの方が強いでしょうが、いずれ良き思い出として何度も振り返ります。

ウクライナの方や最前線にいた一部のロシア兵の強いトラウマの影響は大変心配です。
先ずは戦闘をすぐにやめてもらう事と心身が安心できる居場所環境を整えるため、世界中の人々が協力して手助けしなければならないと思います。
2022年04月06日 16:22

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